人の役に立ちたいと考えて介護職を志した人も多いだろう。
しかし介護業界は離職率が高いともいわれており、ある調査によれば離職理由の1位が「人間関係の問題」とのことだった。
何故人間関係が理由になったかといえば、介護現場でのコミュニケーションの機会が少ないということが挙げられる。
「分からないことがあっても先輩に聞くことができない」「研修の場が少ないため、相談できる相手がいない」など、現場で働くうえでの深刻な問題点があるようだ。
つまり介護職の離職率を減らす取り組みとしてポイントなのが、現場でのコミュニケーション強化だ。
コミュニケーションをとることで、スタッフたちの仕事に対する不安や悩みなどを解消させるのだ。
具体的な取り組みとしては、社員・パートを含めたスタッフ全員に対する定期的なヒアリングやカウンセリングを行うことが重要だ。
さらに、新人に対しては頻繁に研修を行っていくことも重要といえる。
例えば月に1回程度、定期的な研修を行うことでスキルアップして、相談できる機会を設けるようにすると良いだろう。
そして入社2年目以降のスタッフ達にも、各階層に応じた研修を組み入れることも忘れてはいけない。
何故ならこのような研修を組み入れることで、各階層クラスにおいて横のつながりができてくるからだ。
同じ立場の人同士で情報や悩みを共有することで、コミュニケーション強化が狙えるのだ。
このようなコミュニケーション強化のための取り組みは、管理者などの施設責任者が積極的に関わることが非常に大切だ。